November 16, 2021

音楽フェスティバルの魅力を再考する〜原体験を思い出してみよう!

音楽フェスティバルの魅力を再考する〜原体験を思い出してみよう!

フェスティバル再開時にはきっと新たな魅力を発見できることでしょう!

こんにちは。本日もおつかれさまです。

本日は、コロナ禍では開催そのものが非常に困難になった、今後も時に時間をかけて慎重に復活していくであろう音楽フェスティバルへの思いを綴りたいと思います。

皆さんは音楽フェスへの参加経験はありますでしょうか。どのように思い出すでしょうか。

初めての音楽フェス体験がどのようなものであったとしても、野外の埃や熱気、全身に浴びたスピーカーの残響がとうの昔に消え去っても、心のどこかに刻まれているのではないでしょうか。

きっとそこでは大きな開放感を感じ、とても自由で、興奮と喜びの洪水に包まれたことでしょう。暑かったり、嵐のような天候で地面がドロドロにだったりと耐えがたい状況の中、友人から全く知らない人たちまでが一つに溶け合うという、独特の魅力的な世界があります。

 

【音楽フェスの魅力とは?】

海外の話になりますが、ある人は最初の経験が15歳と若かったために、その時のことを非常に鮮明に覚えているそうです。

友人たちとともに夜明け前に起きて、車で数時間の場所にある会場へ。ステージは丘の下にあったので、急勾配の牧草地で音楽を楽しみました。吹き抜ける風に、日常生活にはない自由を感じました。

もし大人になり社会人になってから初めてフェスに参加したとしても、そういった楽しい思い出は変わらないことでしょう。その時、日常は遠くに消え去って、世界に存在するのは音楽と観客の熱気のみです。

音楽に興味がなく友人に誘われた小さな街のストリートフェスティバルだとしても、群衆に溶け込み生のリズムを感じたいという抑え切れないような気持ちを感じるかもしれません。

「ミュージシャンが与えるエネルギーは観客からも返ってくる、そうした循環に包まれることは、ライブの素晴らしい魅力の一つ。Spotifyのプレイリストでスキップしてしまうような音楽にも目を向けることができるかも。」

 

【ミュージシャンを育てるという一面も】

ウッドストックコーチェラなどの大規模なフェスでなくとも、ぱっと見は取るに足らないような小さなフェスにもまた魅力があるものです。

Kyuss(カイアス)は、80年代後半から90年代にかけて活躍した影響力のあるメタルバンドです。南カリフォルニアの砂漠で、様々なバンドと一緒にほぼ即興でライブを行っていました。

出かけた人たちは、広大な砂漠の空の下、友人や見知らぬ人たちとビール片手に、初めて聞くバンドの演奏になんだか急に親しみを感じながら、汗だくになって演奏するミュージシャンたちを眺めるというものでした。



実は、バンドにとってのこのような経験は、音楽にも影響を与えます。

フェスに出演したアーティストには、何かが跳ね返ってくるのです。Kyussの音楽はより大音量に低音になり、ピーク時の曲『Welcome to Sky Valley』に至っては、目を閉じれば、まるであの小さいけれども楽しい砂漠のフェスの週末を過ごしているかのように聞こえます。

果てしない夜空の下で見知らぬ人たちが集まって、風や発電機の音や、埃にまみれた足跡まで思い出します。

そのような後々まで思い出に残る体験は、数々のフェスティバルが今も私たちに与えようとしているものです。

コーチェラの創設者は、2014年にBillboard Magazineに対し、フェスティバル会場を選ぶ理由についてこう語っています。

「(会場となった)エンパイア・ポロ・クラブを見る前から、ピンと来ていました。遠い場所にしたかったんです。身を委ねるしかなくて、家を出て2つか3つのバンドを見てその日の夜に帰宅するなんてことがないようにね。はるばる出かけて、日曜の午後にはショーを呪うほどに疲れて果ててほしい。そうして日没後に、ようやくコーチェラの全体像が見えてくるんです。」

汗や泥にまみれるなんて悲惨な体験に映るかもしれませんが、そこには何かがあるのです。

「仕事やランニング中に音楽を聴いて身をゆだねるのと同じだけれども、(フェスでは)より大きな音に長時間浸って全身にエネルギーが行き渡る。低音が嫌いな人もいるだろうけれど、私たちにとってはまるで心臓の鼓動のよう!」

 

最初の音楽フェス体験だけでなく、参加したそれぞれのフェスにも、それぞれ思い出やそこで発見した音楽の歴史があることでしょう。

音楽フェスには、後々まで残る体験といった魅力があります。泥だらけで、朝日の中で倒れるように眠ったこと、疲れ切って会場を後にしてからようやく暖かいドリンクにクッキーを齧ったことなどなど。

COVID後の世界は、これまでとは同じ世界ではありませんが、中止期間を経たことによって、改めて音楽フェスティバルの魅力、素晴らしさを感じることができるでしょう。再開を待つ間も、最初の体験を思い出すことはきっと力になることでしょう!

今では年齢を重ね少しは賢くなり、しっかりと日焼け止めや十分な水を携えて、大空の下の開放感と自由を楽しみ、以前よりもサウンドの豊かさを味わえるようになっていたりと、新鮮な発見を楽しめたら最高です!



以上です。コーチェラは、2022年4月のフェスティバル再開を宣言しています。

いよいよ再びフェスティバルを楽しめる時がやってきます。

その時はぜひ大音量の音楽から大切な耳を守るEarPeaceをどうぞ!

いずれもオシャレなカラビナ付きで携帯に便利です!

 

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