〜ティーンの耳が危険に晒されている現況と、今できること〜適切な聴覚保護を!
リマ・ヒメルスタイン医学博士は、philly.comの記事において、10代の若者の間で「騒音性難聴(NIHL)」が増加しているケースについて述べています。
【現状のデータについて】
10代の若者たちは、難聴の危険に晒されています。イヤフォンは、基本的に外耳道に装着されるとても小さなスピーカーです。イヤフォンを使用して大音量の音を長時間聞いた場合に、騒音性難聴(NIHL)を引き起こす可能性があります。痛みを伴わずに、少しずつ、ほとんど無意識のうち起きている可能性があり、そこが怖いところです。以下は、そのデータです。
・3人に1人は、極端な騒音にさらされた結果として、難聴を発症します。
・6歳から19歳までの500万人以上の子どもたちが、騒音性難聴であると報告しています。
・12歳から19歳の米国の青年の難聴は、1990年以来、14.9パーセントから19.5パーセントに増加しました。
ヒメルスタイン博士は、こういった騒音性難聴(NIHL)の増加は、iPodとMP3プレーヤーの使用が増加した結果である可能性が高いと述べています。これらの使用がどのくらい増加したかというと、2005年から2007年の間に、18%から76%まで上昇しました。さらに、MP3プレーヤーは、チェーンソーと同じ音量を出すと述べています。ともに100dB(デシベル)を記録し、10代の若者たちが好んで参加する、あらゆるジャンルのコンサートにおいては、110dBの音量となります。
NIHLは、85dBを超えるノイズに絶えず晒されることによって、進行する可能性があり、MP3プレーヤーを最大の音量で頻繁に聴くといった場合、耳は非常に脆弱な状態となります。
【対策について】
ヒメルスタイン博士は、親は子供に対して、プレーヤーの音量を最大の60%以下に減らし、リスニング時間を1日60分までに制限するよう提案しています。
聴覚の専門家は、コンサートに行く際には、耳栓などの聴覚保護装置を着用することによって、耳を損傷から保護するようにとアドバイスしています。
イアーピースのように優れた聴覚保護のためのデバイスは、サウンドクオリティを損なうことなく、ノイズを低減できるため、音楽を聴くための耳栓として理想的です。また、シリコーン製の耳栓は、柔らかい品質により、快適に着用することが可能です。さらに、外耳道に簡単に収まるため、外からは目立ちません。したがって、10代の子どもたちが着用するのにも、恥ずかしいと感じることはないでしょう。
子どもたちに、MP3とiPodの音量を下げるよう勧めるだけでなく、コンサートに行く時には耳栓を使用するように促すことは大切です。
(以上、「騒音性難聴:十代の若者たちは、私たちの声が聞こえていないかもしれない」Philly.com 2013年1月24日の記事より)
問題を意識して、早期からの適切な導きが必要となるようですね。このように、騒音性難聴は、気づかぬうちに少しずつ進行してしまう可能性があるとのことですから、普段より子どもたちの耳の健康に十分気を配り、なぜボリュームをコントロールしたり、聴く時間を制限する必要があるのかも、きちんと説明してあげると良いと思います。
それではまた!
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